納豆用フェジョンを9キロを持って地元の製造業者さんにお願いに行ってきました。
若社長が浮かない顔をしています。倉庫に保管していた大豆の(いろいろな種類の大豆を保管しておいたらしいのですが)袋が裂け、ぐちゃぐちゃに混じってしまったのだそうです。納豆の銘柄は使っている大豆の種類によって決まるわけですから、いろいろな大豆が混じってしまったのでは使い物になりません。4月初旬になんとか選り分けの作業を終わらせたら7日の余震でまた袋が裂けてしまった。踏んだりけったりとはこのことかもしれません。
4月初旬といえば稲作農家にとっては種蒔きの時期。種は芽出し行程を経たあと約30×50センチの箱に土を敷き、種(籾)を蒔き、また土をかぶせます。その箱を何百セットも作りビニールハウスや苗代(なわしろ)の苗床に並べて苗を育てるのです。その並べるばかりに準備された箱が7日の余震で(余震といっても宮城県は震度6です)、ぐちゃぐちゃになってしまいました。蒔いた種(籾)も箱から飛び出してしまいました。
それでも怒らない。せっせと蒔き直しをした。地震に罪はないことをお百姓さんは知っています。
「ブラジル納豆」をお願いした納豆屋さんだってそれは同じことだ思うんですね。いや、粘り強さにおいては納豆屋さんの方がうわてでしょうか。