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Blog日記

第25回正恵塾、終了

玄松院副住職が主催する寺子屋。楽しく学ぶ村民大学。第25回正恵塾、盛況のうちに終了しました。

今回は曹洞宗の東北管区教化センターが企画運営している「禅をきく会」に参加しました(仙台市、瀧澤寺)。講師は沖縄の歌手、古謝美佐子さん。彼女の素晴しさを檀家さんと共有したいという想いがあり、この時期みな田植えで忙しいのはわかっていたのですが、参加することにしました。

私が古謝さんの歌を聴くのは今回で二回目です。古謝さんの歌は今回も深く美しかった。響いてくるものが違う。特に今回は、被災した私たちへの慰安の意味もあったと思うのですね。涙ながらに話しうたう古謝さんの存在に、参加者のほとんどが癒されていたと思います。

古謝さんが3歳のときに、アメリカ兵の車に轢かれ、お父さまが亡くなった。だから父の面影がまったくない。思春期にグレたくなったが、必死で働く母を見ていて、グレようがなかった。沖縄には今も基地があって、成人式のときに新成人がアメリカ兵の車に轢かれて亡くなった。でもその兵は罪に問われなかった。理由は「公務中」だったから。こういう理不尽なことは今も起こっていて、その多くがニュースとして本土には流れない。太平洋戦争がいかに悲惨だったかは母親から何度も何度も聞かされた。だから今度の震災の無惨な姿を見て我がことのようにつらかった。沖縄の人は、台風などの自然災害には怒らないんです。でも戦争は人災です。今回の災害にも人災といえるものがあるのでは。自分には孫が6人いてその孫たちのためにも平和を守っていかなければと思っているし、原発事故で苦難を強いられている福島の子どもたちが、どうか健やかに育ってくれますようにと祈らずにはいられない。…そんな話をしながら「アメイジンググレイス」や「黒い雨」「童神(わらびがみ)」をうたったのでした。

古謝美佐子さんは、立っているだけだと普通のおばさんみたいだし、うたう姿は巫女さんみたいにもなる。キーボードプレイヤーの佐原さん(ご主人)をうかがうときの顔がときどき少女のようにチャーミングにもなる。坂本龍一や五木寛之が惚れるのがよくわかります。

アンコールで歌った曲は「日々是好日」という新曲でした。

♪目を閉じればここにある ふるさとの青い空

いつも変わらない 青い空

「もういいかい?」って叫んでも だあれも答えない

明日も遊ぼうね また会おうね

それまで忘れない 元気でね

3番目のこの歌詞にまた涙。でも(古謝さんも言ってたけど)泣くことは悪いことではない。東日本大震災という未曾有の悲劇を体験した私たちは、これから先も何度も涙を流し、流すたびに元気を取り戻していくのでしょう。CDにサインをしていただき、握手をしていただきました。古謝さんの手、やわらかであたたかかった。にやける私はただのファンでした。

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