曹洞宗鶴翁山玄松院
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Blog日記

ごあいさつ

《元旦にお詣りにきたみなさんに本堂でお配りしたご挨拶文を掲載いたします》
あけましておめでとうございます。
去年、東日本大震災で二万人以上が亡くなったので「おめでとう」と挨拶してよいものか迷いますね。
中埣小学校跡地には仮設住宅が建てられ、建て直しをしているお宅が随分あります。沿岸部ほどでなくても、町並みが変わっていくのでしょう。
変わっていくことを仏教では無常といいます。「諸行無常」の無常ですね。《世の中に変わらぬものはない》という教えです。教えですから本当はもう少し長く続きがあるんです。
こんなお話が伝えられています。
昔、ヒマラヤで雪山(せっさん)童子が修行していました。ある日雪山童子は鬼が「諸行無常/是生滅法(しょぎょうむじょう/ぜしょうめっぽう)」と称えるのを聞きます。《諸行は無常であり、命あるものはいつか滅びて死に至る。これはさだめである》という教えです。…まことにそうだ。でも、お先があまり晴れやかでないことがわかっただけだなあ。この句には後半があるのでは…と雪山童子は思うのですね。そして鬼につづきを聞かせてくれるよう頼むのです。
鬼は「教えてやってもいいが、おれは腹が減っている。教えたらおまえを食わせろ」と言います。童子は承知するんです。鬼が発した後半の言葉は—
「生滅滅已/寂滅為楽(しょうめつめつい・じゃくめついらく)」《人生のはかなさをのり越え、煩悩を打ち消しなさい。そのための智恵をいただくと楽になりますよ》
雪山童子は、句の意味を深く味わい、句を岩に刻み、約束どおり我が身を与えようと崖の上から身を投げるのです。途端に鬼は帝釈天の姿となり、空中で童子を抱きとめてあげた—というお話。この雪山童子が、その後お釈迦さまとなってお生まれになるのです。
去年の大地震は、ほとけさまが鬼となり、人間を一喝した。荒療治だったけど、慎みなさいというお諭しだった。そのように解釈できないでしょうか。浅はかな繁栄に酔ってはならないのですね。
一端事故をおこすと世界中に毒をふりまく原発はもういりません。
ふるさとの自然を慈しみ、家族やご近所のみなさんと仲良くして、つつましい生活をいとなんでいけたら充分しあわせなのではないでしょうか。
気が立ったり、愚痴っぽくなったり、むさぼりの心が起きたら、静かに座ってみてください。
楽になるための智恵は、報恩感謝の念を持ち、神仏にお手を合わせつづけることによっていただけるのではないでしょうか。
年があけ、お釈迦さまとご先祖さまにまずご挨拶にいらしたみなさまにとってのこの一年が、安楽な日々となりますよう、ご祈念もうしあげます。                                  副住職 合掌
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